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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

絵本を手作りするということ

2019年8月16日

PRサポーター エッセイスト 藤田市男さん

エッセイスト 藤田市男さん

本屋さんや図書館では滅多に見ることができない特別な絵本を、仲間たちと作り続けて十年になる。

講演会のあとや、クチコミで注文のあった個人などへ、細々と販売している特別な絵本だ。

 

ページを一枚一枚プリンターで印刷し、それを真ん中から折って手で縫って、表紙に張りつけて出来上がり・・・と書くと簡単そうであるが「よーいどん!」で今から作りはじめると、マジメにやれば出来上がりまでに最低一週間かかる。しっかりした本を作るには、糊付けしたところの乾燥や、本を圧縮してハードカバーに溝を付けたりの時間が必要だから。そんなわけで、注文を受けてもすぐにお渡しできないのが悩みであるけれど。

 

月に一・二度、公民館などで部屋を借りて作っている。コーヒーを飲みながら、オシャベリをしながら、お昼になったら近くでランチの店に行ったりしながら、楽しくやっている。

 

地味な活動ながら、これまでに二千冊近く世に出たことになる。そのうちの百冊は、日本在住のアメリカ人のご主人とその奥様(日本人)に翻訳してもらって作った英語版で、それらは海外に旅立った。

 

絵本に定価はないのだが、とりあえず一冊千円いただいている。作るための原価もほとんど同じ金額になるので。これを生活のための仕事としてはなりたたない。絵本を作るために集まってきている仲間たちにも、金銭的なメリットはない。この本を手にしてくれた人たちが「えっ、これって手作り?」「わー、一冊ずつ違うんだね」「読んで癒されました」といった感想を聞くことが嬉しくて、それで作っているのだと思っている。

 

宣伝みたいになるので本の内容については割愛するが、オトナにも通じるものをと思って書いている。オトナならこんなことが嬉しいかなとか、あんなことを悩むよね・・・みたいな本。

 

この絵本を読んで、嬉しく思ってくれる人がいてくれたら、私はもちろん、いっしょに作ってくれている仲間たちも喜んでくれたことだろう。それがまた私には嬉しい。


※名称等は執筆時現在です。

■関連リンク
藤田市男のライトエッセイブログ
新潟日報の写真今昔(新潟日報モア)

印刷用コラム:絵本を手作りするということ(PDF形式451KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員