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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

自然災害に思う

2019年8月1日

PRサポーター 新潟工科大学長 大川秀雄さん

大川秀雄学長

先の6月18日夜22時過ぎ、山形と新潟の県境付近の海底でM6.7の地震があり、村上市で震度6強を観測しましたが、人的な被害は少なく一安心ではありました。しかし、15年前には中越地方で大水害、秋には中越地震、その3年後には中越沖地震と新潟県は酷い目にあいました。県外に目を向ければ、8年前の東日本大震災は言うに及ばず、御嶽山の噴火災害、熊本県での震災、西日本や九州での大水害など枚挙に暇がありません。その度に大きな被害が発生し、多くの人命が奪われていることは残念でなりません。

災害の国、日本にあって、なぜこのような事になってしまうのでしょうか。自然災害の強度が大きいことが挙げられましょうが、それだけでは無いように思います。一人ひとりの自覚の問題が大きく影響しているように思えてなりません。高度成長期に投じられたインフラ整備費の大きさへの自負、それよりも何よりも日本国民の過去を忘れ去る癖(能力?)によるものではないでしょうか。過去を忘れて未来を語り、夢を描くことは実に素晴らしいことではありますが、災害については当てはまりません。

過去の悲惨な状況をメモリアル化して伝えていこうとする試みも一部にありますが、大方は辛くて嫌なことは早く忘れてしまいたいのではないでしょうか。これではいけません。メモリアル化することはともかく、悲惨な状況はきちっと語り継ぐ事が大事で、今は映像もたくさんありますから、これを怠ってはなりません。それと、各人が災害に対する感覚を磨くことだと思います。情報網が発達したことで予報や避難情報をただ待つだけの姿が見られます。なぜ、自分で判断しないのか不思議でなりません。自分の命は自分で守ることが鉄則ではないでしょうか。

ものづくりを学ぶ

新潟工科大学


大川秀雄さん/東京工業大学大学院理工学研究科土木工学専攻修了。(工学博士) 専門分野は土木工学。
 平成7年新潟大学工学部教授、平成17年同大学地域共同研究センター長、 平成19年同大学工学部長。
 平成27年放送大学新潟学習センター所長・特任教授。平成29年より新潟工科大学長。
 新潟工科大学は、優秀な人材を確保できないことで将来の会社の存続と発展に強い危機感を抱いていた新潟県内の中小企業の経営者などが1990年に「新潟工科大学設立同盟会」を設立し、趣旨に新潟県、柏崎市と新潟県内の多くの市町村が賛同し、一般市民の寄附もあり開学した。

※役職等は執筆時現在です。

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新潟工科大学
新潟工科大学(YouTube)

印刷用コラム:自然災害に思う(PDF形式708KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員