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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

学校教育で伝承されるウズベキスタンの文化

2019年4月22日

PRサポーター 青年海外協力隊 ウズベキスタン派遣 田中美樹さん

アッサローム・アレイクン!(ウズベキスタンのこんにちは。)私は、青年海外協力隊として中央アジアに位置するウズベキスタンという国の学校で英語、日本語、日本文化を指導する活動を行っています。ウズベキスタンは中央アジアに位置しています。「〇〇スタン」という名前の国がたくさんありますが、そのほぼ中心に位置しています。ヨーロッパとアジアを結ぶシルクロードの中継地点として、古来より様々な国の文化、もの、人々、言語が行き交っていました。今もその頃の名残があり、国内には多様な民族の人々がそれぞれの文化や伝統を大切にしながら生活しています。1991年に旧ソビエト連邦から独立したばかりの新しい国ですが、昔から脈絡と続く文化や伝統は今も色濃く残っています。

その中のひとつとして、『民族舞踊』が挙げられます。ウズベキスタンの人々は踊ることが大好きです。結婚式や誕生日などのお祝い事があると、家族や親戚が集まり、音楽に合わせてみんなで楽しく踊ります。ウズベキスタンの踊りには、手を動かす動きが多く、日本の盆踊りを彷彿させます。また、日本の盆踊りのように、地域ごとにそれぞれの踊りがあるようです。衣装も地域ごとに異なり、踊りと共に鑑賞の楽しみの一つでもあります。

学校行事で踊る出番を待つ児童

サマルカンド地方の民族舞踊を披露する生徒

ウズベキスタンでは愛国心を育む一環として、国の祝日や記念日を祝うイベントが学校で行われます。そのイベントでは、児童・生徒が民族衣装に身を包み、劇をしたり、歌を歌ったり、詩を朗読したり、民族舞踊を踊ったりします。イベントが近くなると、授業が無い時間帯を使って生徒たちが練習をしている姿がよく見られます。アトラスやアドラスと呼ばれるウズベキスタンの伝統的な生地から作られた衣装などに身を包み、堂々と踊る姿から
は自国や自国の文化を誇りに思っている様子が伝わってきます。異国情緒溢れる音楽に合わせて、華やかに踊る女の子たち、力強く踊る男の子たちに毎回目を奪われます。幼い頃から民族舞踊や伝統的な音楽が身近にあり、それらを愛し、楽しむ姿はとても魅力的です。

日本文化紹介イベントで浴衣を着た生徒
(左から4番目が田中隊員)

先日、学校で日本を紹介するイベントを実施しました。そのイベントで「ぜひ日本の踊りを紹介してほしい」と言われました。日本の踊りを習いたいという希望者と共に、私のふるさとである新潟県燕市の『燕ばやし』を練習し、披露しました。生徒たちは初めて目にする浴衣に目を輝かせ、喜んで参加してくれました。自国の文化を愛する教育が、他国の文化を尊敬し、受容する態度を養っているのかもしれないと感じました。

日本とは異なる環境や文化に身を置いていると、私の中で眠っていた『日本』が目覚めていくような感覚になります。ウズベキスタンに来て、ウズベキスタンの子どもたちに日本の文化を伝える活動を通して、日本の文化や伝統の美しさに改めて気付かされます。これからも魅力あふれるウズベキスタンの文化に触れながら、ウズベキスタンの地で日本文化の魅力を現地の人々に伝えていきたいです。


田中美樹さん/青年海外協力隊としてウズベキスタンに派遣中。
タシケント173学校にて英語の指導や日本文化の紹介等を行う。

※名称等は執筆時現在です。

印刷用コラム:学校教育で伝承されるウズベキスタンの文化(PDF形式796KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員