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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

百年料亭ネットワーク~料亭建築と文化を守り継承する~

2019年3月11日

PRサポーター 百年料亭ネットワーク 事務局    
百年料亭 宇喜世 社長 大島 誠さん

宇喜世の北門
(国登録有形文化財)

私が社長を務める料亭宇喜世は上越市の高田にあります。高田駅から歩いて5分、飲食店街仲町の中心部にあります。料亭宇喜世は江戸時代の末期、魚屋から業を起こしたようで仕出し屋、料亭とその業態を成長させてきました。しかし13年前に廃業の危機に直面し、地元の有志が「料亭文化を無くすな」との思いから、宇喜世の経営を引き継ぎました。しかし経営は上手く行かず、結果、私にお鉢が回ってきました。
経営が厳しい理由は売上不足はもちろんですが、実は料亭の建物の維持・修繕に莫大な費用が掛かるのです。宇喜世の建物は140年前に建てられたもので大広間は153畳、中柱が1本もない造りは圧巻です。本館はもちろんですが、東門と北門を加えた3つの建築物が国の登録文化財に指定されています。

153畳の大広間でのお膳での宴席の様子
(国登録有形文化財)

料亭経営など素人の私は、「百年以上の建物を持ち、経営も百年以上継続されている料亭(これを私が百年料亭と名付けました)さんは、どのように経営されているのか教えて頂こう」という思いで、1年かけて独自に調査した全国の「百年料亭」を巡りました。しかし驚いたことに、「百年料亭」の数が極めて少ない事、そして「百年料亭」が持つ悩みはほぼ同じである事が分かりました。その中でも「建物の維持改修の費用」の問題は後継者問題とも直結し、喫緊の問題であることが分かりました。「このままでは日本の料亭が建物と共に消えてしまう。」と感じた私は、百年料亭の存在と、抱えた問題を世の中に発信するために、「百年料亭ネットワーク」を立ち上げました。現在は22の料亭が参加しています。

百年料亭ネットワーク 設立総会

活動の3年目を迎える現在、料亭宇喜世の認知度は目に見えて高まっています。地元のみならず国内外から多くのお客様が訪ねて下さり、「建物・空間と料理、芸妓文化」を堪能していただき、「宇喜世を後世に残そう」という機運が高まりつつあります。この機運が百年料亭ネットワークの活動と共に全国に広がればいいなと思っています。


※役職等は執筆時現在です。

■関連リンク
百年料亭ネットワーク
百年料亭 宇喜世

印刷用コラム:百年料亭ネットワーク~料亭建築と文化を守り継承する~(PDF形式920KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員