メニューをとばして、このページの本文へ


第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

文字の大きさ
拡大
標準

PRサポーターズ&インタビュー・コラム

コメ・「粒食」文化、「粉食」文化

2019年3月6日

PRサポーター 新潟食料農業大学長 渡辺好明さん

新潟食料農業大学

胎内は「米粉発祥の地」だ。小麦、トウモロコシ、大麦、そば等、世界の穀物の多くは「粉食」での消費が主流であった。輸送や携帯に便利、火の通りが早く調理時間が短い、加工しやすいなどの利点からだ。日本でのコメも、かつては「粒」「粉」の共存だったが、主食の分野では、急速に「粒食」が卓越してしまった。

魚沼コシのように「粒食」のコメがおいしくなり過ぎ、「粉」を駆逐した、単一銘柄米の流通が主体となり加工利用を軽視した、小麦粉が食生活、機械適性の変化に応じて柔軟な工夫、需要対応をしてきたのに米粉にはそれが欠けていて競争に負けた。小麦粉は、いわゆる「車屋(水車)製粉」のレベルから脱却・発展し、輸入と食料消費の変化・高度化に対応してきた。小麦では、昔の「うどん粉」は「メリケン粉」に向上し、さらに、細かい用途に見合った品質で、「薄力粉、強力粉」などへと需要の変化を逃がさない。食生活の欧風化、簡便化に応え、家庭用も「ミックス粉、てんぷら粉、唐揚げ粉」にも多様化する。

コメ利用の将来はどうか、コメの長所を米粉でも生かしつつ、短所を克服すればよい。糊化・固化はクリア-できたし、玄米粉なら優れた栄養が発揮できる。コメは、高生産性、高栄養を持つ「高級財」、国際市場でも、コメ>小麦>トウモロコシの価格関係は不変だ。今後は、機能性も生かせる。グルテンフリ-食品をつくり易い、血糖値の上昇を遅らせるなど期待は広がる。コメが世界市場に出ていくとき、カギは、相手国の食文化を壊さないこと、米粉=「粉食文化」でなら貢献できる。新潟の高いコメの生産力を米粉で生かそう。「べいべい」は、日本版のガレットだ。


渡辺好明さん/水産庁長官、農林水産事務次官、内閣総理大臣補佐官等を歴任し、
2018年4月開学の新潟食料農業大学長に就任。

※役職等は執筆時現在です。

■関連リンク
新潟食料農業大学
新潟食料農業大学(Facebook)
新潟食料農業大学(Twitter)
新潟食料農業大学(YouTube)

印刷用コラム:コメ・「粒食」文化、「粉食」文化(PDF形式551KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員