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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

グロ-カル時代の到来と「地域丸ごとブランド化」

2019年2月27日

PRサポーター 新潟食料農業大学長 渡辺好明さん

渡辺好明学長

「2020年にインバウンド4000万人」の現実感が高まっている。いずれ、2030年には6000万人になるとも予想される。この動きを、日本の食文化の魅力を通じて確実なものにする新戦略が“Savor Japan”だ。従来の「モノだけの発信」にとどまらず、「地域」・「こと」・「全体」・「連携」を楽しんでもらい、地域社会の発展につなげようというのである。

有名観光地などをスポット的に通過していく<見る・食べる・遊ぶ>のインバウンドは、今後、地域に深く入り<知って・来てもらう、食べて・泊まってもらう、買ってもらう>へ、「地域に特有の歴史的なスト-リ-」を中核に据えたものへと進化するだろう。支えるのは、地域の産物、地域の食・食文化、地域の景観、観光資源、これらの総動員ではなかろうか。グロ-バルになることは紛れもないが、その中でキラリと光る地域の特徴の発揮=グロ-カル時代が到来する。この風をどう捉え、地域においてどう生かすかも問われている。

2013年12月に「和食文化」がユネスコの世界文化遺産になったが、ここでは、「日本の伝統的な食文化」が登録されたのだということに注目したい。食べ「モノ」ではなくて、①多様で新鮮な食材と持ち味の尊重、②健康的な食生活を支える栄養バランス、③自然の美しさや季節の移ろいの表現、④正月などの年中行事との密接な関わりが不可分なセットになっている。これらは、いずれも地域の景観、歴史、くらし・営みと大きな関連がある。全国各地に残っている地域資源(宝物)を徹底的に調査・掘り起し、組織化して活かそう。
「特徴」がなければ「地域」とはいえない。「地域丸ごとブランド化」時代はすぐ目の前だ。


渡辺好明さん/水産庁長官、農林水産事務次官、内閣総理大臣補佐官等を歴任し、
2018年4月開学の新潟食料農業大学長に就任。

※役職等は執筆時現在です。

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印刷用コラム:グロ-カル時代の到来と「地域丸ごとブランド化」(PDF形式482KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員