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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

技術開発の昨今

2019年2月15日

PRサポーター 独立行政法人国立高等専門学校機構 長岡工業高等専門学校長 竹茂求さん

竹茂求校長

“技術開発”というと、以前は大学や企業の研究者が従来の技術を高度に発展させることが多かったと思います。しかし今、ある程度の技術と知識があれば、誰でも技術開発に挑戦できる夢のような社会が到来しています。その社会は、様々な技術を組み合わせて新しい価値を創造する“複合融合化社会”と呼ばれています。技術開発のあり方の変化を示す好例は、生活を一変させたiPadやスマホです。これらは既存の技術をうまく組み合わせて開発されたもので、“アイデア”が勝負です。アイデアを実現する上で、作りたいものが作れる“3Dプリンター”の発明は画期的でした。技術開発に必要な部品を自分で作れるのです。また、作ったものをコントロールするコンピュータや通信技術も、今は巷に溢れています。

このような時代の技術開発では、特定分野の高度な知識を駆使する能力よりは、色々な専門家と協力して仕事を進める能力が重要です。だから、教育界でも専門の垣根を越える能力の育成が強く求められます。それが“分野横断型教育”です。例として、国立の長岡高専(※)のJSCOOP(ジェイスクープ)をご紹介しましょう。

JSCOOPの様子

JSCOOPでは、学生達が地域の企業に出向き、インタビューして企業の技術的課題を探します。そしてその課題を学校に持ち帰り、多様な専門の混合チームでチャレンジします。例えば、昔に作られたマンホールの中の形状と大きさを計測する必要がありますが、人が測定するには有毒ガスなどもあって大変な作業です。学生達はマンホールに入らないで自動計測する装置を考案し、試作機を開発しました。開発ではカメラを動かす機械、画像解析、機械制御など様々な技術が必要で、3Dプリンターも大活躍です。開発した装置は実用化可能と評価され、企業から学生に開発資金が提供されました。

若い人達がアイデアを出し合って協力すれば可能性は無限大で、夢が広がる素晴らしい時代が到来しています。

※独立行政法人国立高等専門学校機構長岡工業高等専門学校


竹茂求さん/理学博士。平成29年より、現職。
平成27年、科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞:技術部門)
※役職等は執筆時現在です。

■関連リンク
長岡工業高等専門学校
JSCOOP(ジェイスクープ)(長岡工業高等専門学校ホームページ)

印刷用コラム:技術開発の昨今(PDF形式949KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員