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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

郷里の誇り二題

2019年2月6日

PRサポーター 新潟県立十日町病院 外部倫理委員 阿部洋輔さん

雪まつり(雪上茶室)

我が故郷十日町市の多くの市民が誇りに思っていることが、二つあるように感じています。

まず第一は、この町で発掘された縄文時代の火焔型土器が、平成11年に新潟県唯一の国宝の指定を受けて、博物館に所蔵されており、全国各地から多くの見学者が訪れていることです。

第二は日本の各地で冬季に雪まつりが開かれていますが、豪雪の十日町が日本で初めて雪まつりを開催した、雪まつり発祥の地であることです。

以上の二点に注目してコラム用の原稿を縄文火焔型土器と雪まつり発祥の地の二件について書くことにしました。

国宝「火焔型土器」

火焔型土器

火焔型土器が発見された笹山遺跡は、新潟県の南東部に位置する十日町市内にあります。十日町市は、越後アンギンや近世越後を代表する産物の麻織物、越後縮(えちごちぢみ)の主産地であるなど豊かな自然と文化に恵まれた歴史の古い町です。

火焔型土器の器形は、口縁部・頚部が胴部より大きく広がる深鉢が基本です。口縁部は内湾し、頚部は外反し、胴部は円筒形になっています。そして縄文土器でありながら縄文を一切施さず、隆線や隆帯により渦巻文やS字状文、逆U字状文を、器面を覆い尽くすように描いています。また、口縁端部には鶏頭冠突起とトンボ眼鏡状突起をつけています。これら立体的な装飾の中でも、最大の特徴は鶏頭冠突起です。これは火焔型土器という名称の由来となった燃え上がる炎、伝説上の生物グリフォン、4本脚の動物、水面を飛び跳ねる魚などをデフォルメしているなど様々な意見がありますが、未だに定説はありません。しかしその圧倒的な造形美から国宝に指定され、外国ではワシントンの「古代の日本展」(1992年)、パリの「縄文展」(1998年)に出展されるなど、日本の古代美術を代表するものとして海外でも絶賛されました。

雪まつり発祥の地 雪を友とし、雪を楽しむ十日町

雪まつり(カーニバルステージ)

十日町の雪まつりが初めて開催されたのは昭和25年2月4日・5日の両日で、これが第1回目ですから、2019年は70回目になります。

札幌でもこの年(昭和25年)に雪まつりが開かれましたが、札幌の雪まつりは十日町より半月ほど遅い2月18日、19日の開催でしたから、雪祭りの創始は十日町であり、「十日町こそ現代雪まつり発祥の地である」と言えます。

しかも最初の雪まつりを企画し、主催したのは行政ではなく、十日町文化協会という民間団体で、「雪を友とし、雪を楽しむ」という住民の自発的な盛り上がりによって誕生したところに十日町雪まつりの特徴があります。各地区の町内会や自治会、あるいは企業団体などがこぞって参加し、それぞれ得意のユニークな雪像を制作して雪像コンテストで、そのデザインや造形美、制作技術を競います。


阿部洋輔さん/十日町市在住。新潟県立十日町高校評議員、新潟県民芸協会役員、十日町病院等の医療提供体制に関する検討会委員、十日町観光ガイドの会運営委員などを歴任し、現在は新潟県立十日町病院外部倫理委員。
※役職等は執筆時現在です。

■関連リンク
新潟県立十日町病院

印刷用コラム:郷里の誇り二題(PDF形式825KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員