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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

石油・天然ガスの産出は日本一 大地編2

2019年1月23日

PRサポーター フォッサマグナミュージアム 館長補佐・学芸係長 竹之内耕さん

南長岡・片貝ガス田(長岡市・小千谷市)に建つ櫓

日本の石油生産量の約7割、天然ガス生産量の約8割が新潟県で生産されており(平成29年のデータ)、新潟県は日本一の石油・天然ガスの産出地です。日本海の沖合には、海底から石油や天然ガスを汲み上げる巨大なプラットフォームがあり、また、陸上のパイプラインによって、新潟県から関東、北陸、東海地方へ天然ガスが供給されています。近年では、パイプラインを流れる新潟県産ガスに、海外産の天然ガスが加えられて各地へ運ばれるようになりました。このように、新潟県では、地元産の天然ガスを使っている企業や家庭が数多くあり、また、山で自噴する天然ガスを家庭までパイプで引いて使用している糸魚川市柵口(ませぐち)地区のような例もあります。

新津油田の煮坪(新潟市秋葉区)

「日本書紀」に、越の国から燃ゆる水が献上された、とあります。「燃ゆる水」は、石油のことで、古くから石油が産していたことがわかります。「越の国」は、北陸地方から羽越地方にかけての広い地域をさしますが、新潟県北部にあった「磐舟柵」が、当時の政権勢力が及ぶ北限とされていることから、新潟県が献上地と考えられています。中でも出雲崎町、柏崎市西山、胎内市黒川などがその具体的な献上地ではなかったかと推定されています。古式の石油汲み上げ機や櫓などがある新津油田は、石油産業遺産としてわが国最初の国史跡になっています。近くには、「煮坪(にえつぼ)」と呼ばれる石油の自噴池や地層中に石油がしみ込んだオイルサンドがあります。古くは縄文時代の矢じりの接着剤として、石油由来のアスファルトが使用されていたことがわかっています。江戸時代のベストセラーとなった雪国の生活誌「北越雪譜」にも、天然ガスのことが紹介されています。

オイルサンドを含む地層(新潟市秋葉区)

なぜ、新潟県は日本一の産油・ガス生産地になったのでしょうか。それは、「お米の産地はフォッサマグナがつくった 大地編1」で触れたフォッサマグナが石油と天然ガスを育んだからです。日本列島がアジア大陸から今の位置に移動した時にできた大地の裂け目がフォッサマグナです。フォッサマグナは、かつては海底でした。新潟県の大部分がフォッサマグナの地域にあたり、海底にたまった地層(砂岩層や泥岩層)が分布しています。この地層中に石油や天然ガスが溜まっています。フォッサマグナができた頃には海底火山ができて熱水活動が盛んになって、石油の元になるプランクトンが大発生しました。砂岩層は石油が地中を移動したり、石油を貯める役割を果たしています。海底が隆起する時には、地層が波状に曲がって(褶曲)、山状に曲がったところ(背斜)に石油が移動して溜まりました。このように、フォッサマグナの大地の歴史そのものが、石油や天然ガスを育てるゆりかごでした。


フォッサマグナミュージアム/
新潟県糸魚川市大字一ノ宮1313(美山公園内)
開館時間 9時~16時30分
休館日 12月~2月の月曜日・祝日の翌日・年末年始
入館料 一般(大人) 500円  高校生以下 無料
詳しくはお問い合わせください。(電話 025-553-1880)

※開館日等は執筆時現在です。

■関連リンク
フォッサマグナミュージアム
PRサポーターコラム「お米の産地はフォッサマグナがつくった 大地編1」

印刷用コラム:石油・天然ガスの産出は日本一 大地編2(PDF形式755KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員