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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

―新潟奉行所の復元の夢―

2018年12月11日

PRサポーター 公益財団法人 知足美術館 代表理事・館長 中山輝也さん

あまり聞きなれない名の特定非営利活動法人「美しい緑、水辺、大地を考えるフォーラム」が行っている取組みについてお話ししたいと思います。

平成17(2005)年のことです。ある全国大会が福井市で催されることになり、私が大会委員長として参画しました。このとき、美しい「三方五湖」に惹かれ、大会テーマ『科学技術が育む地球の未来』のサブタイトルとして「美しい緑、水辺そして大地」を加えて頂きました。

この大会が終わりましてから、このサブタイトルを使用して、新潟市に特定非営利活動法人を立ち上げました。

この「美しい緑、水辺」は、中国でも「青山緑水」と表現し、爽やかさを表わします。参加者を募り、地道な活動をしながら実績を積み上げてきました。

これまでは、新潟市の街路緑被率の研究や「新潟奉行所復元に向けての取り組み」、また、それらに関連する文化や技術の講演会を実施して参りました。

ここでは、「新潟奉行所の復元及び観光資源としての活用の可能性に関する研究」についてお話ししたいと思います。

新潟市民は、新潟市内には名所・旧跡といった観光の場が少ないと常に嘆いています。

且つて、堀の復活が叫ばれたこともありましたが、堀は全国に類似のものが沢山ありますし、市内で流水を正常に機能維持することも大変です。とりあえずは、水辺は大河と湖沼、日本海で我慢してもらうことにしました。

良く考えてみれば、魅力のある地域資源は多数遺されていますが、それらが十分に活かされていないのだと思います。

城下町でない新潟市には城郭のような歴史がらみの観光施設がないこともその一因と考えられます。

他の都市において観光の核となっている城郭に対応するものとして、幕末に設置された徳川幕府の「新潟奉行所」を復元し、観光施設として活用する可能性を検討してまいりました。

新潟奉行所に関して、資料は少なかったのですが、存在位置、規模等の掌握のため古文書など文献の蒐集調査を行いました。資料が少ないのはやはり、150年前の戊辰戦争が関わることが大きかったと思います。新潟市内は、この内戦での、官軍と諸藩々士との戦いは壮絶を極め、長岡藩などの奮闘むなしく官軍の勝利となり、一夜にして奉行所の権威が失墜したことも一因と考えられます。

そうした中で、平成28(2016)年、(一社)北陸地域づくり協会主催の『第21回「北陸地域の活性化」に関する研究助成事業』に採択され、既存資料の収集、現地調査等により位置、規模、間取り、存在意義、時代背景などを解明し、成果を報告書としてまとめました。

平成29 (2017)年、その成果を発表し、その後も自主研究をつづけ、平成30 (2018)年には、(一財)新潟県建設技術センターの「平成30年度研究助成事業」に採択され、復元に向け費用・場所・観光資源としての活用を検討しております。

さらに、ホームページを作成し、この事業の成果などを公開いたしております。

製作中の新潟奉行所模型(1/150サイズ)の一部

その後、私共の研究成果にもとづいて企業の好意で、新潟奉行所建造物のジオラマ(1/150サイズ)を製作したところです。

さらに、「新潟奉行所復元フォーラム」(講演会)を新潟市歴史博物館で開催させて頂き、出席者の興味を惹き、好評を博しました。

さて、これからも、引き続き研究は進めると思いますが、これを将来、どう実現させるかが課題です。

奉行所跡地は柾谷小路、三越附近ですが、ここでの再現は不可能でしょう。新潟海岸の遊休地などが候補に上がるのではないでしょうか。勿論、建設費の捻出の問題が一番のネックです。

新潟市民のみなさんも、観光施設としての奉行所の復元に向けた夢を実現に向け、知恵をしぼってみては如何でしょう。


中山輝也さん/株式会社キタック代表取締役会長。本社ビルに「知足美術館」を併設。

知足美術館/
新潟市中央区新光町10番地2 技術士センタービル別棟2F
開館時間 10時~17時
休館 日曜日・祝日
入館料 一般500円、中学生以下無料
詳しくはお問い合わせください。(電話 025-281-2001)

※役職、開館日等は執筆時現在です。

■関連リンク
特定非営利活動法人 美しい緑、水辺、大地を考えるフォーラム
新潟奉行所復元プロジェクト(特定非営利活動法人 美しい緑、水辺、大地を考えるフォーラム)
新潟奉行所の復元及び観光資源としての活用の可能性に関する研究事業報告書(PDF形式 特定非営利活動法人 美しい緑、水辺、大地を考えるフォーラム)
一般社団法人 北陸地域づくり協会
一般財団法人 新潟県建設技術センター
知足美術館 ~新潟市中央区のミニ美術館~
KITAC 総合建設コンサルタントの株式会社キタック

印刷用コラム:―新潟奉行所の復元の夢―(PDF形式629KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員