第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

良寛さんと内藤記念くすり博物館

2018年11月28日

PRサポーター 内藤記念くすり博物館 館長 森田宏さん

内藤記念くすり博物館 外観

内藤記念くすり博物館は、1971年に設立された、そろそろ50年を迎える、わが国で唯一の「くすりの総合的博物館(博物館・図書館・薬草園)」です。開館時の初代館長は、新潟県出身で、新潟県立新発田病院薬剤部で勤務されていた青木允夫が務めており、青木館長は、30有余年に渡りご勤務いただき、新潟魂を当館に吹き込んでいただきました。折しも、先日、日本薬史学会(新潟薬科大学学長 寺田弘 年会長)が新潟で開催され参加してまいりました。二泊三日の滞在でしたが、日本海側での第一の都市、美味しい魚、上方文化と江戸文化の「丁字路」を実感してまいりました。

館内の様子

学会では、新潟大学名誉教授 櫻井浩治先生の「良寛さんに学ぶ-心身医学の立場から」を拝聴しました。良寛さんの人生では、信濃川の洪水と治水工事、「利行」の言葉が強く響きました。なぜなら、当館は木曽川の中州にあり、昔は洪水に悩まされたと聞いております。洪水を解決すする治水工事については、難工事で有名な、江戸時代の宝暦治水事件(幕命によって、薩摩藩が木曽川・長良川・揖斐川の治水事業を完成)が近くにあります。信濃川の治水工事も、さぞかし難工事だったと推測されます。

越後毒消し/薬品E11665

また、良寛さんの生き方の基本精神の一つ、「利行」については、「相手の利益になることをすること」「すべて平等に利益を与えること」に共感しました。自分のこと、自国第一を唱えることよりも、自分も相手に生かされている精神が重要だと感じます。博物館の存在意義、社会への利益貢献は、まさに「利行」そのものであります。当館は、医学・薬学の歴史を一般の方々に正しく知っていただくために無料で開放しております。

展示館では、「くすり」の歴史に新たな1ページを加えた、今年度のノーベル生理学・医学賞、京都大学・本庶佑名誉教授が産学連携で生み出された免疫治療剤・オプジーボをはじめ、古代(飛鳥・奈良時代)からの「くすり」についても皆様にわかりやすく紹介しております。薬だけでなく、懐かしい配置売薬の風船、女性が売り歩いた越後の毒消し売りの装束なども展示しております。

是非、薬の歴史にご興味のある方は一度、ご来館願います。

越後の毒消し売りの行商人
本来は菅(すげ)の爪折笠をかぶる。


内藤記念くすり博物館/
岐阜県各務原市川島竹早町1
開館時間 9時~16時30分(博物館・薬草園とも最終入場時間は16時)
休館日 月曜日、年末年始
入館料 無料
詳しくはお問い合わせください。(電話 0586-89-2101)

※開館日等は執筆時現在です。

■関連リンク
内藤記念くすり博物館

印刷用コラム:良寛さんと内藤記念くすり博物館(PDF形式452KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員