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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

在来作物は生きた文化財~その1 えだまめ~

2018年11月26日

PRサポーター にいがた在来作物研究会 小野長昭さん

収穫期の新潟茶豆

在来作物は、「生きた文化財」と言われています。(山形大学農学部・江頭宏昌教授)。江頭教授は、「ある地域で世代を超えて、栽培者自身が自家採取などによって種苗を管理しながら栽培して暮らしに利用してきた作物」と定義しています。新潟県には、地理的条件(大河川、いくつかの街道、北前船の航行等)から、他県を上回る多様な在来作物があります。いずこの地域から様々な種苗が導入され、当該地域での必要性や目的、好みなどから、独自に改良・選抜され維持・発展し、今日まで栽培され生活に利用されてきたその地域の文化そのものといえます。そのひとつに、中・晩生系のえだまめがあります。

○新潟茶豆
茶豆は、一般的には明治末期から大正期に山形県鶴岡市から新潟市西区(旧黒埼町)小平方地区に導入されたといわれ、「小平方茶豆」と呼ばれていました。収穫の最盛期は、8月10日前後で茶豆では早生系です。小平方地区で独自に発展し、従来は門外不出でしたが、先人の理解、努力により旧黒埼町全域に開放され、さらに全県に開放され現在に至っています。全農にいがたの主力品種です。小平方地区から他地区に渡り、独自に発達したものもあるようです。ただ、新潟まつりが8月20日すぎの「川まつり」といわれていた頃、この時期に収穫されていた「中生茶豆」という品種は、今は見かけなくなりました。残念です。

○さかな豆
9月下旬すぎから10月上旬に収穫される晩生えだまめです。「肴豆」とも表記されます。秋田県から長岡市に導入されたというのが通説ですが、詳細は不明です。晩生品種としては外観がよく、ゆであがりの色が鮮やかで、おいしい。現在では全県で栽培されており、主要産地の9月下旬の主力品種です。同様の系統として「刈羽豆」、「越後娘」、「貴娘」などがありましたが、現在はほとんど目にしません。

えだまめ品種の種子

○大峰かおり
9月下旬から10月上旬に収穫される新発田市加治地区在来の晩生えだまめで、毛じは薄い茶毛で外観はよく、ゆであがりの色が鮮やかで、香りがよく、おいしい。剥きまめの冷凍品にも利用されています。現在の栽培は当該地域のみです。

○十五夜かおり、いうなよ、におい早生、一人娘さといらず、一本豆・・・
いずれも晩生のえだまめで、品種の特性を的確に表現した新潟県ならではのユニークな品種名のえだまめです。しかし、「中生茶豆」のように、すでになくなってしまったり、栽培が極めて少なくなってしまっているえだまめもあります。


※組織名等は執筆時現在です。

■関連リンク
にいがた在来作物研究会
在来作物は生きた文化財~その2 なす~

印刷用コラム:在来作物は生きた文化財~その1 えだまめ~(PDF形式564KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員