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第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

「文化は地域を元気にする―大地の芸術祭を発想」

2018年10月29日

PRサポーター 新潟国際情報大学 顧問/元新潟県知事 平山征夫さん

妻有の大地の芸術祭1(平山さん撮影)

過疎高齢化に悩む「中山間地」の地域起こしとして2000年にスタートした「妻有の大地の芸術祭」は9月中旬に第7回が盛会裡に終了しました。私も9月初に訪れましたが、今回は中国・台湾からの来訪者が多く、観光客としてだけではなく、ボランテイア(こへび隊)としても参加しているのには驚きました。そのことにイベントの発案者として喜ぶと同時に、文化の持つ国際性を改めて認識した次第です。

知事の2期目、私は「地域価値を柱とする地域起こし」を重要政策に掲げました。そして各市町村に「一村一価値運動」、県民には21世紀百年木を植える「にいがた緑百年物語」を提唱しました。更に新たに鉄道や高速道路が出来る地域(村上、東蒲原、十日町地域)には「里創プラン」という広域での地域起こしを提案して行くことにしました。

妻有の大地の芸術祭2(平山さん撮影)

十日町地域は大きく遅れて漸く鉄道(北越北線)が開通することになっていましたが、課題は過疎高齢化の進む中山間地域にどうやって鉄道を活かした地域起こしをするかでした。東京方面から観光客を呼び込むとしても、市町村がバラバラに企画してもパンチ不足だと思い、広域の地域づくり案を提案してゆこうと考えたのです。しかし、これは難産でした。妙案が出てこないのです。種々検討を重ね4年が経過した頃、たまたまNHKの「日曜美術館」で立川市の「ファ―レ立川」というパブリックアートを見ました。同時にそのアート・ディレクターが本県出身の北川フラム氏と知ってピンと閃くものがありました。「これだ ! あの中山間地の自然の中に対照的な現代アートを置いた美術展をやろう」と・・・。

妻有の大地の芸術祭3(平山さん撮影)

そして地域の理解も不十分のままスタートした第1回、参加アーティストや都会の若者の反応が予想以上に良かったことに加えて、自分自身一番気づかされたことは「一番のアート作品は妻有の自然だ」ということでした。

新潟アジア文化祭’94
様々な国のステージの写真

この結論は7回目を見た今も変わりません。文化は地域が育むもので、自然の営みと共に引き継がれるのです。知事在任中、このほか「アジア文化祭」「県民文化祭」「万代美術館の建設」などにも取り組みました。アジア文化祭は、21世紀をアジアの世紀と考え、新潟からアジアへ文化を通じて交流を深めようとしたもので、本邦初のインドネシアの伝統芸能「ケチャ」「ガムラン」の完全演奏の実施、アジアの若者で結成した「アジアユース合唱団」の合宿・公演などは「文化」が地域を元気にするとの信念で行った施策でした。私の任期中には開催出来なかった「国民文化祭」が、その前提条件としての「高校総合文化祭」の開催から24年後の来年本県で開催されることは、私にとっては正に「夢の実現」です。今から県民総出で盛り上げてゆきましょう。文化は地域を元気にしてくれ、地域に誇りを与えてくれますから・・・。


平山 征夫 さん /柏崎市生まれ。新潟国際情報大学前長 、新潟県生涯学習協会長。
名称、役職等は執筆時現在です。

■関連リンク
新潟国際情報大学
新潟県生涯学習協会
大地の芸術祭の里

印刷用コラム:「文化は地域を元気にする―大地の芸術祭を発想」(PDF形式805KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員