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PRサポーターズ&インタビュー・コラム

夢つないで百年産地へ~魚沼花き園芸組合のたゆまぬ努力~

2018年10月25日

新潟県 農林水産部 農産園芸課

新潟県の主要農産物「ユリ切り花」は、まさに、冬は、真白き世界に変身する魚沼ならではの知恵に育まれ、地域独自の発展を遂げてきました。

咲き誇る魚沼産のユリ

県内JAにおけるユリ切り花の販売額(平成29年度)JA北魚沼9億6千万円

新潟県産のユリ切り花は、作付面積全国一位を誇り、県を代表する農産物の一つで、現在、中・下越を中心に県内幅広い地域で生産されていますが、そのルーツは、昭和23年の旧堀之内町(現在は市町村合併して「魚沼市」)にさかのぼります。

戦後間もなく、全国的には食料増産が呼びかけられる中で、水田面積が少なかった当時の堀之内町では、生産者有志7名が「ほりのうち花き園芸組合」を設立し、限られた農地でも高い収益を確保するため、さまざまな花の導入についての検討を始めました。

その結果、冬場は雪に閉ざされることで病虫害の発生が抑えられ、多雪にも十分耐えられる等の特徴から、ユリをはじめとした球根・宿根草類が選定されました。
産地では、新品種の育成にも取り組み、その後も年々生産を拡大して、昭和47年には販売額1億円を突破するなど、国内有数の球根産地としての地位を確立していきます。

高度成長期を経て国民の生活が豊かになり、全国的に切り花の需要が拡大していくと、ほりのうち花き園芸組合のユリ栽培は、球根から切り花生産へと発展していきます。
産地では、ユリ切り花の生産においても、平場と山間部での雪消え時期の差を利用し、栽培期間を前後に拡大することで作業ピークを分散させるなど、雪を切り花出荷量の増加に役立てています。
また、ほりのうち花き園芸組合は、雪中貯蔵のノウハウを培い、球根を冷蔵して切り花の開花・出荷時期を遅らせるという画期的な「抑制栽培技術」を開発しました。
この抑制栽培技術は、その後、県試験研究機関等との共同研究により体系化されていきますが、本県はじめ国産のユリ切り花の周年供給体制の確立に大きく貢献しています。ユリの写真

「ほりのうち花き園芸組合」は、平成23年に「魚沼花き園芸組合」と改称し、中越大震災をはじめとする幾多の災害を乗り越えながら、平成30年には創立70周年を迎えました。

今日も産地では、「100年継続産地」をスローガンに、ユリをはじめ、シャクヤク、ナルコラン、リアトリス等の良質な切り花を生産し、県内や首都圏、さらには全国の消費者の皆様へお届けしています。


※組織名等は執筆時現在です。

印刷用コラム:夢つないで百年産地へ~魚沼花き園芸組合のたゆまぬ努力~(PDF形式701KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員