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「おけさ柿」の原木は樹齢300年で県内に現存!

2018年9月13日

新潟県 農林水産部 農産園芸課 園芸振興係

「平核無」の原木 現在も実をつけます

種がなくて食べやすい「おけさ柿」をご存じでしょうか?「おけさ柿」は新潟県内の農業協同組合から出荷される柿で、約520ha栽培されており、県内だけでなく北海道や東京、関西にも出荷されています。
「おけさ柿」という呼称は、品種名ではなく「商標名」で、最大の産地である佐渡の民謡「佐渡おけさ」に由来しています。
「おけさ柿」には、渋柿の「平核無(ひらたねなし)」と、平核無の枝変わり(突然変異)でやや早く収穫できる「刀根早生(とねわせ)」の2品種があります。
そのうち、「平核無」が渋柿の代表選手で、渋柿では全国で最大の栽培面積となっています。
このように全国で広く栽培されている「平核無」ですが、実は、樹齢約300年の原木が新潟市秋葉区古田にあり、新潟県文化財天然記念物に指定されています。
柿は、江戸時代から県内各地で作られていましたが、「平核無」の本格的な産地化は、昭和初期に始まりました。昭和7年、当時、羽茂村農業会に勤務していた杉田清氏(県職員OB)が、稲作と作業競合せず栽培管理も比較的容易であるなどの有利性を見い
だし、導入したことが始まりとされています。その後、続々と生産者が増え、羽茂地区を含む佐渡全体が県内最大の産地へと発展していきました。また、現在、新潟市(西蒲区、秋葉区)、村上市、柏崎市などで、広く産地化されています。

【参考(甘柿と渋柿)】
甘柿は、樹になっている時点で渋みの元であるタンニンが「水溶性」から「不溶性」に変わるため、渋みを感じなくなり、一般的に食感はサクサクとしています。
渋柿は、樹になっている時点ではタンニンが水溶性のまま変わらないため、収穫後も渋い状態のままです。そこで、渋柿は、産地で炭酸ガスやアルコールによる渋抜き処理を行い、タンニンを「水溶性」から「不溶性」に変化させてから出荷しており、皆さんのお手元に届くときには、甘柿とは違った、とろけるような肉質と甘さをご賞味いただけます。


※組織名等は執筆時現在です。

印刷用コラム:「おけさ柿」の原木は樹齢300年で県内に現存! (PDF形式494KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員