メニューをとばして、このページの本文へ


第34回 国民文化祭・にいがた2019、第19回 全国障害者芸術・文化祭にいがた大会

やさしいブラウザ

PRサポーターズ&インタビュー・コラム

夏の日差しに光る大きな黒紫の丸いナス、その名は…「越の丸なす」

2018年8月30日

PRサポーター JAひすい越の丸茄子部会 部会長 橋立春雄さん

長いの、丸いの、大きいの…。みなさんは何種類のナスを知っていますか?新潟県の糸魚川、上越地域でのみ栽培される幻のナス、新潟オリジナル品種「越の丸」のお話、はじまり、はじまり。

 

橋立春雄さん

 元々新潟にはいろいろな種類のナスがあったと思うのですが、どういうきっかけで「越の丸なす」を作ることになったのですか?

橋立 能生から糸魚川で、野菜でたくさん市場出荷しているものはなかったので、何かないかと探していたら、「こういうもんがある」って、JAの営農指導員から聞いてね。本来はこのナスは漬物用に開発された品種なのです。

 漬けナスのイメージはもっと小さいナスで、「越の丸なす」は丸くて大きいのですが…?

橋立 新潟県の園芸試験場(注)でいろいろ研究して作って、最初に栽培された頃はもっと小さいうちに収穫していたのですよ。従来の丸ナスはちょっと赤っぽいけれど、「越の丸なす」は色がものすごくきれいなのですよ。全体の色が濃くて、ツヤもあるしね!きれいなナスだから、ちょっと大きめにして作ったほうがいいと思って、「じゃあ、試作してみるか」って始まったのです。それが約40年前です。
一緒に栽培試験をした方のお知り合いで、能生生まれの東京の築地市場の仲卸の方から「京都の賀茂なすと同じような料理で食べたら面白いよ」という話を聞いたので、栽培と同時に、即、東京に出荷しました。

越の丸なす

 とてもいいタイミングだったのですね!

橋立 普通のナスを大きくすると、色が薄くなったり、多少青みが出たりするけれど、大きくしてもあれだけの黒紫色が出るのは「越の丸なす」しかないですね。
しかも、果肉に甘みがある。生でかじっても甘みがあるのですよ。2つの品種をかけ合わせて作った品種ですが、両方の親は生でかじっても、甘くなくて、味がないのですよ(笑)。かけ合わせたら、甘みがのってきた!

 栽培しているところを見せていただけますか?

橋立 ビニールハウスで作っています。露地栽培だと9月頃の長雨にあたってダメになったりします。それに、秋口にビニールで囲って保温しないと10月頃まで収穫できないのです。ナスを器のようにくりぬいて使うために、露地栽培ではヘタが汚れて汚くなってしまうということもあります。
ナスの重みで枝が下がって形が崩れるので、下がらないように枝をキュウリ栽培用の網に入れて抑えています。それから、地面に光を反射するシートを引いて、日照時間が短くなる時期でもナスの裏側の方まで色をつけるようにもしています。

枝をネットで支える

 うわぁ!手間がかかるのですね!おいしい食べ方はなんですか?

橋立 どんな料理にも合うのだけれど、一番シンプルなのは蒸しナス。それから、1センチより少し薄く切って、フライパンでじっくりと焼くと、本当にうまみが出る。それに濃すぎないお好みの味をつけるといい。
スライスして、浅漬けにしても最高にうまいですよ!あまり調味料を多く入れないで、漬けて一昼夜くらいが一番おいしい!
中をくりぬいて器のようにして、揚げても生の色と変わらないのですよ。
金沢のお店では、ナスの生寿司にして出していました。びっくりしましたよ!何十年もやっていて初めて!

「越の丸なす」メニュー集

 おいしそうですね。早速、食べてみたくなっちゃいました!
いろいろなお話を聞かせていただいて、ありがとうございました。

 

 

 

 

(注)現 新潟県農業総合研究所園芸研究センター


能生地区・高倉からの風景(雲がかかっているのが残念!)

協力:糸魚川地域振興局農林振興部普及課
(平成30年8月9日インタビュー)
※所属等はインタビュー時現在です。

■関連リンク
JAひすい食彩館

印刷用インタビュー:夏の日差しに光る大きな黒紫の丸いなす、その名は…「越の丸なす」(PDF形式 791KB)
PDF版デザイン協力:新潟県タオ国際交流員